着順を重視する買い方は危険

競馬で失敗しない買い方を実践するためには、予想の際に参考とする情報の取捨選択が重要となります。

個々の馬の過去の成績に、似ているものとして着順と着差があります。着順はその名の通り、該当するレースで何着に入線したかを表します。一方の着差は、1着の馬とどの程度開きがあったのかを表しており、参考にすべきは当然着差です。

例えば、前走の成績が2着だったとしても、1着の馬から大きく離されているようであれば、その2着には何の価値もありません。反対に、前走が16頭立ての10着だったとしても、1着から2.0秒差の10着と、0.2秒差の10着では意味合いが大きく異なり、後者であれば当然評価を下げる必要はありません。

しかし、大差負けでも2着の方が次走は人気になりやすく、着差が僅かでも10着では人気を落とす傾向があるため、着差の小さな馬ほど次走は狙い目となります。

但し、1着から大きく離された2着だったとしても、走破タイムが優秀であれば評価を下げる必要はありません。着差に関しても同様で、たとえ1着馬との差が小さかったとしても、超スローペースのようなどの馬も速い上がりを使えるレースでは着差は小さくなるため、評価する意味はありません。また、不利があった場合は、着順は悪くなり着差も開くことになるため、ノーカウントとすることも必要です。

このように、競馬では数字を断片的に捉えるのではなく、内容を吟味したうえで評価を下すことが重要となります。